利用定員を変えると、単価表で使う行が変わる
利用定員は、単価表のどの定員区分(行)を使うかを決める入力です。
定員を変更すると、その新しい定員区分に応じた単価の水準に切り替わります。
定員区分は認可定員ではなく、市町村の確認で設定された利用定員で決まります。認可定員と利用定員を混同すると、区分の判定を誤ります。
定員が大きいほど単価は下がる傾向があるが、一様ではない
単価の水準は、定員区分が大きくなるほど下がる傾向がありますが、区分の境目によっては下がらない、またはわずかに上がる箇所もあります。
「定員を増やせば単価は必ず下がる」と決めつけると詰まる
定員区分の境目付近では、水準が下がらない、あるいはわずかに上がる箇所が実際の単価表に存在します。区分の境目をまたぐ定員変更ほど、思い込みでの判断が外れやすくなります。
定員変更を検討するときは、変更前と変更後それぞれの条件で試算し、実際の単価の水準を比較する。
総額への影響は、単価の変化と園児数の変化の掛け算で決まる
定員を変えても、単価表の水準が変わるだけで、総額が自動的に決まるわけではありません。
総額への影響は、園児ひとりあたりの単価の変化と、実際に受け入れる園児数の変化を掛け合わせて決まります。単価が下がっても、受け入れる園児数が増えれば総額は増えることがあります。
単価に人数を掛けて合計するという基本の仕組みは年齢帯ごとの欠員は、基本分単価の総額にどう影響するかでも説明しています。
この記事で扱わないこと
利用定員の変更そのものの手続き(変更申請、認可・確認の変更手続き)は扱いません。会計・税務上の判断、人員配置の計画も、この記事では扱いません。
試算での比較方法
この試算ツールでは、利用定員の値を変えるだけで、変更前と変更後の基本分単価をそれぞれ計算して比較できます。園児数の入力はそのままに、利用定員だけを変えて結果を見比べてください。利用定員を変えず、年齢別の在籍数だけを変える比較は年齢帯ごとの欠員が基本分へ与える影響で確認してください。
よくある質問
- 定員を減らすと、単価は必ず上がりますか。
傾向としては上がりやすいですが、区分の境目によっては変わらないこともあります。思い込みで判断せず、試算で実際の水準を確認してください。
- 定員変更の手続き自体は、この記事で分かりますか。
分かりません。利用定員の変更手続きは、所在地の市町村・所轄行政庁へご確認ください。
- 分園がある施設でも、この記事の考え方は同じですか。
分園の定員区分の扱いについては、一次資料の記述に食い違いの疑いがあり確認中のため、この記事では扱っていません。
自園の条件で試算する
この記事も試算も、告示の本文を確認した範囲だけを扱います。定員変更の実務的な損得判断は、会計・税務の専門家や所轄行政庁にも確認してください。
この記事が参照した一次資料
- 特定教育・保育、特別利用保育、特別利用教育、特定地域型保育、特別利用地域型保育、特定利用地域型保育及び特例保育に要する費用の額の算定に関する基準等及び同基準等の一部を改正する件の一部を改正する告示
令和8年こども家庭庁告示第9号/令和8年度当初/確認日 2026-08-11