解説

利用定員を恒常的に超えて受け入れると、公定価格はどう減るか

利用定員を超えて子どもを受け入れた場合の、公定価格における恒常的な定員超過の減算を解説します。該当性の確認、調整率、試算ツールへの入力方法を整理します。

定員超過はすぐには減算されないが、恒常化すると減算される

告示別表第2には、定員を恒常的に超過する場合の調整(列⑳)が定められています。

市町村による確認で設定された利用定員の範囲内での受入れが原則ですが、年度途中の利用希望者増加等で定員を超えて受け入れても、実際の入所児童数に応じて給付が行われます。定員超過そのものが直ちに減算につながるわけではありません。

「定員超過なら即減算」ではなく、「一時的な超過は給付継続、恒常化した超過だけが減算対象」という2段構えです。

恒常的な超過かどうかは、継続状況と年間平均在所率で確認する

恒常的な定員超過への該当性は、月ごとの人数だけで自己判定せず所轄市町村に確認します。公定価格に関するFAQは、過去の継続した超過状況と各年度の年間平均在所率を用いて判断すると定めています。

  1. 継続した状態を確認する

    一時的な超過ではなく、過去の年度を通じた状況を確認します。必要な期間や判定基準は、当年度のFAQと市町村の確認結果を正本にしてください。

  2. 在所率は年間平均で見る

    月ごとの一時的な超過ではなく、年度を通じた平均の在所率で判定します。利用定員、月初の利用子ども数、過去年度の実績をそろえて市町村へ確認します。

確認済みの調整率を使い、告示が定める基数から減算する

市町村に確認した調整率を、告示が定める対象列の合計に乗じて減算します。恒常的な定員超過に該当した場合は、利用子ども数・定員区分等に応じた率を使います。副食費徴収免除加算は、この基数から除かれます。

調整率は自治体・対象月・定員区分等の確認が必要です。ツールは適用可否や率を自動で決めず、市町村に確認済みの率だけを入力して、根拠となる単価の内訳を表示します。

未確認の率を推測入力しない

率が未確認のまま入力すると、試算は根拠のない金額になります。ツールに値を入れなければ、この減算は計上しません。

恒常的な定員超過への該当性と、当月に適用する調整率を所轄市町村に確認してから入力する。

恒常的な超過は、利用定員の見直し指導にもつながる

FAQは減算の算定に加えて、市町村の対応についても述べています。

恒常的な定員超過の状態にある施設・事業に対しては、利用定員の見直しに向けた指導を行う必要があると明記されています

利用定員は市町村の確認手続きで設定されるため、実際の利用人数が恒常的に定員を超えている場合は、利用定員の適正化とあわせて、認定定員の変更(都道府県等の認定権者への認可・届出)も必要になり得ます。この変更手続き自体は自治体ごとに窓口・様式が異なるため、所在地の市町村へ確認してください。

試算での扱い

市町村確認済みの調整率を入力した場合だけ、試算結果にこの減算を含めます。値が未確認なら空欄のままにし、結果には含めません。欠員とは別に、超過側にも調整の仕組みがある点を押さえてください。

よくある質問

減算の適用可否と率は、市町村確認を正本にします

年度途中に定員を超えて受け入れたら、その月から給付が減りますか。

一時的な超過だけでは、直ちに恒常的な定員超過の減算とはなりません。過去の継続状況と年間平均在所率を所轄市町村に確認してください。

年間平均在所率が高い年度があれば、すぐ減算されますか。

すぐに自己判断しません。FAQが定める継続状況と年間平均在所率の要件を、当年度の資料と市町村確認で照合してください。

このサイトの試算結果には、恒常的な定員超過の減算が含まれますか。

市町村確認済みの調整率を入力した場合に限り含まれます。該当性・調整率はツールが自動判定しないため、未確認なら市町村へ確認してください。

自園の条件で試算する

定員恒常超過は、市町村確認済みの調整率を入力した場合だけ反映します。所在地・利用定員・年齢別在籍数を入力すると、確認済みの加算・減算を含めて試算します。

公定価格の試算を開く

この記事も試算も、告示・FAQの本文を確認した範囲だけを扱います。恒常的な定員超過に該当するかどうかの判定と、実際の調整率は、所在地の市町村へ確認してください。

この記事が参照した一次資料

ほかの解説