解説

小規模保育事業A型・B型の土曜日に閉所する場合の調整(共同保育・調整の対象となる単価)

小規模保育事業A型・B型の公定価格にある「土曜日に閉所する場合」の調整を、留意事項通知の別紙6から整理します。閉所とみなす場合、共同保育で開所扱いになる場合、認定の主体と申請、調整額の対象になる単価を確認できます。

土曜日に閉所する日がある月は、調整の対象になる

留意事項通知の別紙6は、事業所を利用する保育認定子どもについて、土曜日の保育の利用希望が無いなどの理由により、当該月の土曜日に閉所する日がある事業所に、「土曜日に閉所する場合」の調整(⑱)を適用すると定めています。

開所していても保育を提供していない日は、閉所しているものとして扱います。

主な条件は、その月の土曜日に保育を提供しない日があることです。共同保育で保育が確保されている場合は例外で、認定は市町村長が行います。

調整の枠組み(留意事項通知 別紙6 Ⅳ4、確認日 2026-10-21)
項目内容
調整の対象利用希望が無いなどの理由で、当該月の土曜日に閉所する日がある事業所
閉所の扱い開所していても保育を提供していない場合は、閉所しているものとして取り扱う
開所扱いになる場合他の特定教育・保育施設、地域型保育事業所(居宅訪問型保育事業所は除く)、企業主導型保育施設と共同保育を実施し、土曜日の保育が確保されている場合
認定する主体事業所が所在する市町村長。設置者から申請(事業所名、調整の適用年月、土曜日に閉所することとなる理由等)を徴して確認する
状況の把握市町村長が、申請または指導監督等を通じて把握する

この記事は、通知の別紙6(小規模保育事業A型・B型)を確認した内容です。C型(別紙7)と事業所内保育事業(別紙9)にも土曜日に閉所する場合の定めがありますが、この記事では扱いません。調整率などの数値は、試算ツールと告示で確認してください。

共同保育で土曜日の保育が確保されていれば、開所扱いになる

通知は、自分の事業所は閉所しても、他の施設等と共同保育を実施することで、利用する保育認定子どもの土曜日の保育が確保されている場合は、土曜日に開所しているものとして扱うと定めています。

共同保育の相手として通知が挙げているのは、他の特定教育・保育施設、地域型保育事業所(居宅訪問型保育事業所は除く)、企業主導型保育施設です。

相手の施設の種類と、利用する子どもの土曜日の保育が確保されているかの2点が、通知の文言上の確認点です。

通知の文言は、共同保育の頻度、協定書の有無、費用の負担などを定めていません。共同保育で開所扱いにできるかは、所在地の市町村に確認してください。

調整額は、5つの単価の合計に調整率を乗じて算定する

調整額は、適用される基本分単価、処遇改善等加算(区分1・2)、障害児保育加算、1歳児配置改善加算、夜間保育加算の額の合計に、地域区分等と閉所日数に応じた調整率を乗じて算定します。

閉所日数とは、当該月の土曜日のうち閉所する日の数です。算定した額に10円未満の端数があれば切り捨てます。

調整率は、地域区分等と閉所日数に応じて定められています。調整率の値は告示で確認します。

調整額の算定に含まれる単価の比較(留意事項通知 別紙2 Ⅳ3と別紙6 Ⅳ4、確認日 2026-10-21)
項目保育所(別紙2)小規模保育事業A型・B型(別紙6)
基本分単価・処遇改善等加算(区分1・2)含まれる含まれる
配置改善加算3歳児配置改善加算、4歳以上児配置改善加算、1歳児配置改善加算1歳児配置改善加算
障害児保育加算この調整の算定には挙げられていない含まれる(⑨または⑨’)
夜間保育加算含まれる含まれる

保育所の土曜閉所の扱いは土曜日の閉所減算(半日開所・利用希望なし・共同保育)で整理しています。算定に含まれる単価が異なるため、小規模保育事業の調整額に、保育所の記事の単価の組み合わせを当てはめないでください。

利用希望があるのに閉所すると、指導も併せて行われる

通知は、小規模保育事業は原則として土曜日を含む週6日間の開所が求められる事業であると位置づけています。

土曜日の保育の利用希望があるにもかかわらず閉所する場合などは、調整の適用と併せて、市町村において指導を行うとしています。

調整を受ければ閉所してよい、という定めではありません。

確認する順序

土曜日の開所の実態、共同保育の有無、申請の要否の3点を、この順に確かめます。

  1. 月ごとに、土曜日の保育を提供した日と提供しなかった日を整理する

    開所していても保育を提供していない日は閉所として数えます。調整は月ごとに見るため、閉所した土曜日の日付を月別に並べます。

  2. 閉所の理由と、土曜日の利用希望の有無を確かめる

    利用希望が無いために閉所したのか、利用希望があるのに閉所したのかを、保護者の利用状況から整理します。後者は、市町村の指導の対象にもなります。

  3. 共同保育の相手がある場合は、相手の施設の種類と土曜日の保育の確保を確かめる

    相手が通知の挙げる施設に当たるか、利用する子どもの土曜日の保育が確保されているかを整理し、開所扱いにできるかを所在地の市町村に確認します。

  4. 申請の方法と時期を、所在地の市町村に確認する

    通知は、設置者からの申請を徴して確認すると定めています。申請書の様式や提出時期は市町村ごとに異なるため、市町村に確認します。

次に知りたいこと:連携施設、管理者、食事の提供方法の調整

同じ別紙6には、土曜日の閉所のほかにも、事業所の体制で適用が決まる調整があります。

連携施設を設定していない場合の調整は連携施設を設定していない場合の調整、管理者を配置していない場合の調整は小規模保育事業A型・B型の管理者を配置していない場合の調整、食事の提供方法の調整は小規模保育事業A型・B型の食事の提供方法の調整で整理しています。

よくある質問

土曜日に子どもがいない日は、閉所になりますか。

通知は、開所していても保育を提供していない場合は閉所として扱うと定めています。子どもがいないため保育を提供しなかった日が、この扱いに当たるかは、所在地の市町村に確認してください。

近くの保育所に土曜日の保育をお願いしていれば、調整は受けませんか。

通知の文言上は、共同保育で土曜日の保育が確保されていれば、開所扱いになります。共同保育の相手は、特定教育・保育施設、居宅訪問型を除く地域型保育事業所、企業主導型保育施設が挙げられています。確保されているかの判断は市町村が行います。

この記事で、自園が調整の対象かを判定できますか。

できません。この記事は、通知の定めを整理したものです。認定は市町村長が行うため、個別の判断は所在地の市町村に確認します。

公定価格を試算する

所在地、利用定員、年齢別の園児数を入力します。この記事の内容は通知の整理であり、小規模保育事業の調整額を試算するものではありません。

利用定員を入れて公定価格を試算する

この記事が参照した一次資料

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