解説

小学校接続加算・保育ICT推進加算の申請はいつか:3月時点で確認する加算と、12月末までに申請する加算の違い

小学校接続加算と保育ICT推進加算は、3月時点で要件を確認し3月分の単価に加算します。通知に申請の期限が書かれていない加算の受付の考え方(公定価格FAQ No.356)と、12月末までに申請する3つの加算との違いを整理します。

小学校接続加算と保育ICT推進加算は、3月時点の確認で3月分に加算される

留意事項通知は、小学校接続加算と保育ICT推進加算について、どちらも同じ形で加算の時期を定めています。

当年度の3月時点で要件を満たす取組が確認できれば、当年度の3月分の単価に加算されます。

加算額は、定められた額を3月初日の利用子ども数で割り、3月初日に利用する子どもの単価に加算します。

2つの加算の認定と加算の時期(留意事項通知 別紙2 保育所)
項目小学校接続加算保育ICT推進加算
認定する者施設が所在する市町村長施設が所在する市町村
要件を確認する時点当年度の3月時点当年度の3月時点
加算される月当年度の3月分の単価当年度の3月分の単価
加算額の割り方3月初日の利用子ども数で割る3月初日の利用子ども数で割る

加算額そのものは、年度ごとの告示で変わります。この記事では金額を載せていないので、試算ツールで確認してください。

通知には申請の期限が書かれていない:公定価格FAQ No.356

この2つの加算の認定の項は、設置者から申請を徴して確認するとしていますが、申請をいつまでに出すかは書いていません。

申請時期が明示されていないことについて、公定価格FAQ(第32版)のNo.356が運用の考え方を示しています。

市町村からの質問は、次のとおりです。3月時点で要件を確認する加算は、申請の時期が書かれていません。そこで、3月以前の適宜の時期に、他の加算の申請と併せて受け付けてよいか、必要なら個別の施設の申請も受け付けてよいか、と聞いています。

答えは「差し支えありません」です。

  1. 受付の時期は、市町村が3月以前に設けてよい

    FAQは、3月以前の適宜の時期に、他の加算の申請と併せて受け付ける運用を認めています。

  2. 個別の施設からの申請も受け付けられる

    他の加算と併せた受付を基本にしつつ、必要に応じて個別の施設の申請を受け付けることも、同じFAQの運用に含まれます。

  3. 受付の日程は、市町村ごとに違う可能性がある

    通知にもFAQにも全国共通の期限は書かれていません。実際の日程は、施設が所在する市町村の案内に従います。

12月末までの申請が書かれている加算との違い

同じ保育所の特定加算部分でも、通知が申請の期限を明記している加算があります。

通知が毎年12月末までに申請を提出させるとしているのは、高齢者等活躍促進加算、施設機能強化推進費加算、第三者評価受審加算の3つです。

この3つは、通知の認定の項に「毎年12月末までに」と書かれています。

申請の期限が通知に書かれているか(保育所 特定加算部分)
加算通知に書かれた申請の時期加算額の割り方
高齢者等活躍促進加算毎年12月末までに申請認定した年間総雇用時間数の区分に応じた額を、3月初日の利用子ども数で割る
施設機能強化推進費加算毎年12月末までに申請定められた額を、3月初日の利用子ども数で割る
第三者評価受審加算毎年12月末までに申請定められた額を、3月初日の利用子ども数で割る
小学校接続加算期限の記載なし(3月時点で確認)3月初日の利用子ども数で割る
保育ICT推進加算期限の記載なし(3月時点で確認)3月初日の利用子ども数で割る

「期限の記載なし」は、いつ出してもよいという意味ではない

3月時点で要件を満たしている必要があり、市町村が確認して認定します。年度の終わりに近い時期に初めて出すと、確認の時間が足りなくなるおそれがあります。

年度の前半に、市町村へ受付の時期と必要な資料を確かめる。12月末までの加算の申請と一緒に出せるかも、同じ機会に聞く。

申請の前に確かめる順番

申請に付ける資料は、通知が加算ごとに挙げています。

資料の中身は2つの加算で異なるため、市町村の様式と照らして用意します。

  1. 市町村に、受付の時期と様式を確かめる

    3月以前のどの時期に、他の加算の申請と併せて受け付けるかを聞きます。

  2. 小学校接続加算は、取組の実施状況が分かる資料を用意する

    通知は、施設名、加算の適用年度、小学校との連携・接続に係る取組等の実施状況等が分かる資料等を挙げています。

  3. 保育ICT推進加算は、責任者・システム・活用状況の資料を用意する

    通知は、責任者の氏名と業務内容、国庫補助金の交付状況、4つの機能を有するシステム等の活用状況、保育業務施設管理プラットフォームと保活情報連携基盤の活用状況が分かる資料等を挙げています。

  4. 3月時点で要件が満たされるかを、年度末に確かめ直す

    認定の確認は3月時点です。年度の途中で取組が止まっていないかを見直します。

よくある質問

申請時期の疑問は、「いつまでか」と「何月分に付くか」の2点です。

小学校接続加算の申請は、12月末までに出さなければなりませんか。

通知の小学校接続加算の認定の項には、12月末までという期限は書かれていません。公定価格FAQ No.356は、3月以前の適宜の時期に他の加算の申請と併せて受け付ける運用を認めているので、実際の時期は市町村に確認してください。

要件を満たすのが3月だけなら、加算は3月分だけですか。

通知は、当年度の3月時点で要件を満たす取組が確認できれば、当年度の3月分の単価に加算するとしています。加算は3月分の単価に付きます。

加算額はどう計算されますか。

定められた額を3月初日の利用子ども数で割り、10円未満を切り捨てた額を、3月初日に利用する子どもの単価に加算します。額は年度ごとの告示で決まるので、試算ツールで確認できます。

個別に早く申請することはできますか。

FAQ No.356は、他の加算と併せた受付を基本にしつつ、必要に応じて個別の施設の申請を受け付ける運用を差し支えないとしています。受け付けるかどうかは市町村の運用です。

関連する確認先

次に確認するなら、2つの加算それぞれの要件と、年間の申請カレンダーです。

小学校接続加算の要件は小学校接続加算の要件と試算、保育ICT推進加算の要件は保育ICT推進加算の要件と試算、年間の申請期限の一覧は加算の申請期限カレンダーで確認できます。

所在地・利用定員・月初在籍数を入力し、小学校接続加算の有無を切り替えて、3月分への影響を見られます。

小学校接続加算を含めて公定価格を試算する

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