解説

こども誰でも通園制度の利用パターン:定期利用と柔軟利用の違い、一時預かりとの線引き(手引)

こども誰でも通園制度の「定期利用」と「柔軟利用」の違い、組み合わせ方、保護者の都合だけの利用と一時預かりの線引きを、国の手引で整理します。

利用パターンは、事業所を固定する「定期利用」と、固定しない「柔軟利用」

手引は、利用パターンを2つに分けています。

定期利用は特定の事業所を定期的に利用する形、柔軟利用は事業所・月・曜日・時間を固定せず定期的でない利用をする形です。

パターンは、自治体と事業者が相談したうえで、選ぶか組み合わせるかを決めます。

利用パターンの整理(手引の記載)
パターン内容手引が挙げる特徴
定期利用利用する事業所を限定して登録する。利用する曜日や時間帯を固定する場合もあるこどもが場や人に慣れ、保育者との関係が築かれる。保護者との関係づくりでも見通しをもって接しやすい。事業者は体制の見通しを立てやすく、保育者を確保しやすい
柔軟利用事業所、月、曜日、時間を固定しないこどもの状況や保護者のニーズに合わせられる。遊びの環境が違う複数の事業所を使い、お気に入りの場所が増える

表は、こども誰でも通園制度の実施に関する手引(令和8年3月改訂版)の「提供内容の検討」にある「利用パターン」で確認できた範囲です。

柔軟利用が向く場面と、向かない使い方

手引は、柔軟利用を活用する場面として、こどもに合う事業所を見つけるまでの利用と、里帰り出産におけるきょうだい児の利用を挙げています。

一方で、保護者の都合のみで一時的に用事先近辺の事業所に預ける等の利用は、制度本来の趣旨である「こどもの育ち」に沿った利用方法とは言えません。

保護者の都合だけの預かりは、一時預かり事業が先

手引は、保護者の都合のみの一時的な利用の場合は、まず一時預かり事業を利用することが考えられるとしています。

利用の相談を受けたときは、こどもの育ちのための利用か、保護者の用事のための預かりかを聞き取り、後者は一時預かり事業を案内する運用も考えられます。扱いは市町村と相談して決めてください。

2つを組み合わせる方法も、手引は挙げている

手引は、こどもの育ちの観点から、特定の事業所との関係を築きながら継続的に利用しつつ、パターンを組み合わせて運用する方法も考えられるとしています。

  1. 慣れるまでは柔軟、その後に絞る

    こどもが慣れたり、合う事業所を見つけたりするまでは、柔軟利用で複数の事業所を使いながら、少しずつ継続して利用する事業所を決めていきます。

  2. 2、3か所を決めて使う

    継続して利用する事業者を2、3か所決めて利用します。

手引が体制の見通しを立てやすいとするのは、定期利用です。柔軟利用について同様の記載はなく、日ごとの受け入れ人数は予約の入り方に左右されると考えられるため、自園の運用で確かめてください。受け入れ枠の考え方は、利用時間の枠の決め方の記事で確認できます。

よくある質問

定期利用と柔軟利用は、事業者が片方だけ選べますか。

手引は、自治体と事業者が相談のうえ、どちらかを選ぶか、組み合わせて実施するかを検討するとしています。どちらかに限る決まりは、手引からは確認できません。実際の運用は、事業所の所在地の市町村に確認してください。

里帰り出産中のきょうだい児は、利用できますか。

手引は、里帰り出産におけるきょうだい児の利用に柔軟利用を活用することが考えられるとしています。対象年齢などの条件は利用対象と月の利用時間の記事で確認できます。

用事のために数時間だけ預けたい保護者が来たら、どうしますか。

手引は、保護者の都合のみで一時的に預ける利用は制度本来の趣旨に沿わないとし、まず一時預かり事業を利用することが考えられるとしています。

次に読む記事

利用パターンを決めたら、受け入れる形態と手続きを確かめます。次の3本があります。

実施類型・定員・職員配置・請求の確認順

市町村の認可と、給付の対象になる確認の違い

通常保育と別に試算する考え方

自園の通常保育の条件で試算する

通常保育の基本分単価は、所在地・利用定員・年齢別の在籍数で試算できます。結果にはこの試算に含まれていない項目も表示されます。こども誰でも通園制度の給付費は、この試算に含まれません。

通常保育の公定価格を試算する

出典: こども誰でも通園制度の実施に関する手引(令和8年3月改訂版)。確認日は 2026-10-26 です。

ほかの記事の確認事項・よくある質問の一覧

  • 試算前の確認事項の一覧

    この記事の「つまずきやすい確認事項」1件を、ほかの記事の確認事項と対処とあわせて見られます。

この記事が参照した一次資料

ほかの解説

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