解説

保育ICT推進加算の申請様式(別添5)の記入項目:責任者・4つの機能・給付と監査・ここdeサーチの5つの欄

こども家庭庁が掲載している保育ICT推進加算の添付書類(別添5)に、何を書くのかを整理します。ICT活用の責任者、4つの機能ごとの記入欄、国庫補助金の注記、プラットフォームと保活情報連携基盤、ここdeサーチ、全職員への周知の証明までがわかります。

別添5は、保育ICT推進加算の要件を1枚で書く添付書類

こども家庭庁は、公定価格の掲載ページで保育ICT推進加算の申請様式(別添5)のExcelを公開しています。

題名は「令和 年度保育ICT推進加算添付書類」で、宛名は「長 殿」、市町村名と施設・事業所の名前・類型・番号を書く形です。

中身は、保育ICT推進加算の要件を5つに分けて、それぞれ施設が書く欄です。

別添5の5つの区分(こども家庭庁掲載のExcel。2026-11-03原文確認)
区分書く内容
1.ICT活用の責任者の配置責任者の役職・氏名・経験年数・業務内容と、施設内の推進体制
2.業務において、4つの機能を持つICTの活用機能ごとに、システムの名称・契約の相手先・申請年度の費用・国庫補助金の利用の有無
3.給付・監査について、保育業務施設管理プラットフォームの活用アカウントの発行と、給付機能・監査機能のどれを活用する予定か
4.入所・入園の調整等において、保活情報連携基盤の活用アカウントの発行と、施設基本情報の登録の予定
5.ここdeサーチにおける施設の運営状況に関する情報の最新化申請年度の情報を9月末までの間に更新したか

様式の年度欄は空欄で、どの年度の申請に使うかは様式上は読み取れません。提出先・提出の時期・この様式の使い方は、市町村の案内に従ってください。要件そのものの確認は保育ICT推進加算の対象確認にまとめています。

1.責任者の欄は、役職・氏名・経験年数・業務内容と推進体制を書く

責任者の欄は、①役職、②氏名、③経験年数、④業務内容、⑤施設等内部の推進体制の5つです。

⑤は、ICT活用による業務負担軽減の取組を、責任者1人ではなく複数人のチームで進めていることを書く自由記載欄です。

④で「その他」を選んだときは、別に自由記載の欄があります。

  1. ①から③を書く

    責任者の役職・氏名・経験年数を入れます。様式の選択肢には、役職として園長・主任保育士・一般保育士・事務員等・その他、経験年数として0〜5年から21年以上までの区分があります。

  2. ④で業務内容を選ぶ

    選択肢は、ICT導入・活用の計画の策定、職員会議・打ち合わせの開催、アンケート・ヒアリングの実施と課題への対応、システムの使い方の相談受付や職員向けの講座の開催、その他です。

  3. ⑤で推進体制を書く

    責任者のほかに誰が加わり、どんな役割で取り組んでいるかを自由記載で書きます。

責任者に誰がなれるか、辞令や兼務の扱いは保育ICT推進加算のICT活用の責任者で整理しています。

2.4つの機能の欄は、機能ごとに同じ4項目を書く

4つの機能は、(1)園児の登園・降園の管理、(2)保育に係る計画・記録、(3)保護者との連絡、(4)キャッシュレス決済です。

どの機能も、①システム又は製品の名称、②運用保守契約の相手先事業者名、③申請年度に生じた費用、④申請年度の国庫補助金の利用の有無を書きます。

③は、運用保守契約額、ソフトウェアライセンス料、購入額などを円で書く欄です。

機能ごとの記入欄と、様式にある定義の参照先(2026-11-03原文確認)
機能様式にある注記
(1)園児の登園及び降園の管理注記なし
(2)保育に係る計画・記録定義は「公定価格に関するFAQ」243を参照
(3)保護者との連絡定義は「公定価格に関するFAQ」242を参照
(4)キャッシュレス決済定義は「公定価格に関するFAQ」262を参照

国庫補助金で導入した機能があると、その年度は加算の対象外

様式の注記は、4つの機能のいずれか又は全部を、保育所等業務効率化推進事業(保育所等におけるICT化推進等事業)や教育支援体制整備事業費交付金(幼児教育の質の向上のためのICT化支援)などの国庫補助金で導入した場合は、その年度は本加算の対象外と書いています。④の欄には、申請年度の国庫補助金の利用の有無を書きます。

補助金で入れたシステムがあるときは、④に正しく書き、そのまま出す前に市町村へ対象かどうかを確かめます。補助の中身は保育所等におけるICT化推進等事業の補助にあります。

無料のサービスについて、様式は次のように書いています。③の「申請年度に生じた費用等」について、有料のサービス等と同等の性能を持つと市町村が認めるときは、4機能がすべて無料サービスでも要件を満たすものとして差し支えありません。

ただし、その場合も市町村が確認や監査で、有料と同等の業務負担軽減になるシステムかを確かめるよう、様式は求めています。

別々のシステムでよいか、確認される資料は何かは4つの機能は別々のシステムでよいかにあります。

3から5は、アカウントの発行と令和9年度の予定、ここdeサーチの更新を確かめる

3から5は、「やった・予定している」を示す確認の欄です。

3と4はアカウントの発行と令和9年度中の予定、5は9月末までの情報の更新を確かめます。

令和9年度以降の「活用」の要件は、様式に「改めてお知らせします」とあります。

3から5の確認項目(2026-11-03原文確認)
区分確認項目
3.保育業務施設管理プラットフォーム(1)施設がアカウントの発行を受けている。(2)令和9年度中に、給付機能(各月請求入力・各月精算入力・審査管理)か監査機能(事前提出書類管理・改善報告管理)のどちらかを活用する予定。令和9年度中に監査の時期が来ない場合は、次回の監査の時期に活用する予定。(3)(2)が難しい場合は、給付か監査のどちらかで、独自システムの相当機能を活用する対応(給付では広域請求に係る対応も行う。相当機能の名称は自治体が書く)
4.保活情報連携基盤(1)施設がアカウントの発行を受けている。(2)令和9年度中に施設基本情報をすべて登録する
5.ここdeサーチ申請年度の情報を、年度が切り替わる5月から9月末までの間に更新した。必須項目をすべて入力し、施設等から市町村へ申請することを指す

自治体が独自システムを使う場合の扱いは、様式の注記に、国のプラットフォームで可能な業務負担軽減と同等の取組ができるなら活用しているものと見なすとあります。FAQでの整理は「活用」の中身と自治体が独自システムを使う場合にあります。

ここdeサーチは、施設情報に変更がなくても、その期間内にログインして申請の処理をする必要があると様式に書かれています。詳しくはここdeサーチの更新は変更がなくても必要かにまとめています。

最後に、全職員への周知を証明して署名する

様式の末尾には、「上記について、全ての職員に対し、周知をした上で、提出していることを証明いたします」という文と、日付・事業者名・代表者名の欄があります。

記入内容を職員に周知してから出すことが、様式の形になっています。

別添5は、いつ・どこへ出しますか。

様式には市町村名を書く欄があり、提出の時期や出し方は書かれていません。時期と方法は市町村の案内で確かめてください。申請の時期の目安は小学校接続加算・保育ICT推進加算の申請はいつかで整理しています。

4つの機能のうち、1つしか導入していなくても書けますか。

様式は、4つの機能それぞれに記入欄を置いています。導入していない機能があるときに、加算の対象になるかどうかは様式からは決まりません。導入しても使っていない場合の扱いは4つの機能を導入しても使っていなければ対象外かで確かめてください。

この試算で、保育ICT推進加算の対象かどうかを判定できますか。

できません。試算は、入力した内容に基づく加算額の目安を出すものです。保育ICT推進加算の対象かどうかは、市町村の確認で決まります。

加算の目安は、年間見込みの試算で確かめる

様式の準備と並べて、加算額の目安は年間の見込みで確認します。月初の在籍数の置き方は保育所の公定価格の年間見込み額の出し方にまとめています。

所在地・利用定員・年齢別の園児数を入れて、公定価格の目安を確認できます。

公定価格の試算を開く

次に知りたいこと:保育ICT推進加算の対象確認、ICT活用の責任者、4つの機能と確認資料。

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この記事が参照した一次資料

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